車の保証と保証継承についての疑問を解決します


車の保証は大きく分けて2種類

 

例えば、あなたの車が新車で買ってから4年後に壊れてしまった場合、誰がどのように保証してくれるでしょうか。

今回は国産メーカーの車の保証について書いていきます。

 

さて、車の保証には自動車メーカーの保証整備工場の保証の2種類があります。

それぞれを明確に分けて考えてみましょう。

 

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自動車メーカーの保証

 

自動車メーカーが行う保証は一般保証と特別保証に分けられます。

一般保証とは、その車の消耗品以外の全ての部品に対する保証です。

保証期間は3年または60,000kmのどちらか早い時期までです。

どちらか早い時期というのは、60,000km走行していなくても買ってから3年経てば保証期間切れとなり、逆に買ってから3年経っていなくても、60,000km走行した時点で保証期間が切れるという意味です。

つまり、買ってから3年以内であり、尚且つ60,000km以内であれば、どんな部品でも基本的に自動車メーカーが行う一般保証の対象になります。(エンジンオイルやワイパーゴムなどの消耗品を除く)

 

特別保証とは、エンジンやミッションなど、特別に保証期間を長く設定している部品に対する保証です。

保証期間は5年または100,000kmのどちらか早い時期までです。

 

わかりやすく言うと、自動車には3年保証の部品と5年保証の部品があるということです。

 

自動車メーカーの保証を受けるには

 

ディーラーに修理を依頼するしかありません。ディーラー以外の整備工場では保証を受けることができません。

当たり前のような気もするのですが、わたしがディーラーで働いていた頃、実際に次のような保証できないケースがありました。

「他の整備工場で修理したのですが、その整備工場の人に『この部品はメーカー保証の対象になると思うから、ディーラーに行けばお金を返してもらえるよ』と、言われたのできました。」

と言ってきたお客さんです。

当然これは無理です。

そもそも、その故障が保証の対象となるのかどうかを判断するのは自動車メーカーです。

そして自動車メーカーは、保証に関わる整備作業の全てを、唯一信頼を置く整備工場であるディーラーに任せています。

自動車メーカーは整備代を補償するのではありません。部品や部品交換に関わる整備自体を保証するのです。

この件に関しては先に修理してしまった整備工場の人に責任がありますが、みなさんも、保証の対象になるかもしれないと感じたら、必ずディーラーに入庫してください。

 

保証の対象とならないケースがある

 

壊れた部品が一般保証又は特別保証の対象になっていたとしても、保証が受けられないケースをご紹介します。

ケース1:法令やメーカーが定めたメンテナンスをおこたった事で生じた故障に対する保証

例えば、エンジン本体は5年100,000kmの特別保証ですが、3年以上オイル交換を実施せずエンジン本体を壊してしまった場合、エンジンの保証は受けられません。

オイル交換などのメンテナンスをしなければ、エンジンは当然壊れます。

ユーザーがメンテナンスを怠って故障した場合は、自動車メーカーが責任をとるべき案件では無いという事です。

 

ケース2:保証書の名前と乗っている人が違う場合

新車で車を買うと、自動車メーカーでは保証書を発行します。

保証書を見たことが無い人もいると思いますが、メンテナンスノートと呼ばれるものに、保証書がついています。見たことが無い人は、メンテナンスノートを開き(おそらく車検証と一緒のケースに入っています)、一度確認することをおすすめします。

確認すべきは、保証書の名前が自分の名前になっているかどうかです。

保証書の名前が自分の名前でない場合、自動車メーカーの保証は受けられません。

特に中古車を購入した場合、保証書の名前が前の持ち主になっていることがあります。

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中古車は自動車メーカーの保証が受けられない!?保証継承の謎

 

先に述べたように、自動車メーカーは新車登録時に、買った人に対して保証書を発行します。

転売すれば、保証書の名前と乗る人に違いが出てきますが、その場合には手続きを踏めば、保証書の名前を新所有者に変更してもらうことができます。

これを業界では保証継承と言います。

保証継承の手続きは、ディーラーで12ヶ月点検程度の点検をしてもらい、問題なければ保証書の名前を書き換えてくれます。

しかし、有料です(1~2万円程度)。

大規模中古車店の場合、販売する中古車のうち、保証期間が切れていない車は、全て保証継承を行ったのちに販売してくれる場合がありますが、保証継承をしないで販売する業者も数多くあります。

特に未使用車と呼ばれる車は要注意です。

未使用車は新車なのだから、メーカー保証が付いて当然と思いますが、未使用車の保証書の名前は、業者になっています。

保証継承しなければ、いかに未使用車と言えど、メーカー保証は付いていません。

 

つまり、中古車を購入する場合に、どうすればいいかというと、

5年100,000kmを経たない中古車を購入する場合、買うときに保証継承をしてもらうのが一番いいということです。

 

例えば中古車を買った後に、保証対象となる部品が壊れてしまい、修理費が10,000円の整備をする場合のそれぞれのパターンを考えます。

1.保証継承が済んでいる中古車の場合

費用は0円です。

2.保証継承が済んでいない中古車の場合

選択肢1.10,000円の修理費を払って、自腹で修理する

選択肢2.12,000円(ディーラーによって違う)の保証継承代を払って、保証で修理する

つまり、保証継承が済んでいない中古車はどちらにしてもお金がかかるのです。

保証継承は、国産車の場合どのメーカーも有料であることに注意が必要です。

 

保証対象の部品なのに有料で修理している人がいます

 

さて、どの部品が3年保証で、どの部品が5年保証なのか、どんなケースで保証の対象となるのかといった保証内容については、一般の方が理解するのは難しく、本来は整備工場がお客様に説明・提案しなければなりません。

しかし、整備工場の整備士の知識がとぼしい場合があり、保証で直せる部品を有料で直してしまっているケースが時々あるようです。

その場合、誰も気付きません。もったいない限りです。

 

これを確実に防ぐためには、ディーラーで車検や定期点検を受けることです。

ディーラーで車の不具合を見つけた場合には、それが保証対象であるか確実に判断し、対象である場合にはもちろん無料で修理してくれます。

しかし、ディーラー以外の整備工場でも、ディーラーに保証で直せるかどうかを確認し適切に対応してくるところもたくさんありますので、やはり信頼できる整備工場を見つけることが大事です。

 

 

整備工場の保証

 

次に、新車の保証ではなく、整備保証について説明します。

整備工場の保証とは、車検などで整備した箇所に関して、整備を実施した整備工場が保証するものです。これを業界では「整備保証」と言います。

整備保証は、ほとんど全ての整備工場が行っています。ディーラーでも他の整備工場でも同じように保証してくれます。

保証期間は6ヶ月または10,000kmどちらか早い時点までです。

具体的に言うと、「車検の数日後に、ブレーキが効かなくなった」等の不具合が起きた場合、車検を実施した整備工場がブレーキを無償で修理してくれるというものです。

注意して欲しいのは、整備保証の対象になるのは、整備した箇所に関して不具合が起きた場合です。

整備した箇所以外は保証の対象になりません。

例えば、車検した後にエアコンが効かない場合は保証の対象になりません。

なぜなら車検ではエアコンの点検・整備をしないからです。

わたしがディーラーで働いていた時の経験でも、こいったケースはたくさんありました。

しかし、実際には「そこは整備してないから保証の対象にならないよ」と突き返すことはできませんので、「部品代だけ負担していただけませんか?」などと折り合いをつけることも多かったと思います。

お客様にとっては車検した次の日にエアコンが効かないのだから、「直してくれよ」という気持ちも分かります。

整備工場にとっては、「エアコンが故障したのはたまたまだ。第一、エアコンなんて車検整備に関係ないし点検もしていないよ」というのも当然です。

このあたりが難しいところなのですが、整備工場によって対応が変わってくると思います。

しかし、基本的には「整備保証は整備した箇所に関して不具合が起きた場合だけ」と、覚えていて欲しいです。

 

さて、ここまで保証について書いてきましたが、なかなかわかりにくいものです。もし、不明な点があれば気軽にお問合せいただきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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